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2007年6月22日 (金)

BTOU2006レポート ETAP3(8月9日) その6 ゴビハイウェイ1

ETAP3 後半のSSに飛び込むと直ぐに、複数の分岐が現れる。
玉砂利の上を草が薄く覆う平野に、車両が通過した跡のピストが走る地形は、大きな目印が少なく、かつ分岐が多く迷いやすそうだ。
まずは、数キロ先の「変電所のような建物」の左を通過するのが最初の目印なのだが、道なりにピストを進むと、変電所の右を通過することになった。
しかし、見通しはよいので、リカバリーは難しくない。
変電所を越えて左側を確認すると、三谷さんの赤いXRがほぼ並行する位置を走っているのが見える。
なるほど・・・・・・
直ぐに左に向かうピストに乗り、三谷さんの後方に向かう。
余計に走った距離は400mくらいと目安をつけて、次の2つのコマ図を目印に、距離を補正する。

路面の草は、ところどころ薄くなり、薄いピストも何度も交差する。
コマ図の照合も難しくなり、徐々に三谷さんのペースも落ちてくる。
やがて、ある分岐の道なりの解釈の違いから、三谷さんとは左右に分かれる。
しばらく、コマ図を送ると、川渡りと山への侵入が読み取れる。
数キロ先の正面に見える低い山脈には明確なピストは見えず、その山が右手前側に延びてきたあたりに、土色の地形が見え、そのにピストがありそうな気もする。
しかし、その場所は右手側の真横方向にあり、距離的に言えば、近すぎるような気がする。
ともかく、地形を頭に入れてピストを進行する。
草はますます低く薄くなり、玉砂利に付いた走行跡を目を凝らして追うような状況だ。

いきなり、薄かった草が、爆発するような緑の絨毯に変わった。
ピストは絨毯に飲み込まれる。
驚いて減速すると、右手の100mほど前方に、ライノが停車しているのが見える。
スリッパも一緒だ。
さらに目を凝らすと、スリッパが小川に落ちたらしく、ライノの菅原さんと近藤さんが何かを話している。
そうか、この緑は、小川の水のせいで芽吹いたものだったのか。
自分の進むピストは緑に消えた。
仕方なく、同じピストを引き返し、見落とした分岐がないか探す。
しばらく戻ったところに、「道なりっていえば、あっちかもしれない」ようなピスト分岐が見えたので、そちらに移る。
ICOで、引き返した分の距離を補正し、新しいピストを進む。
ピストは徐々に右に曲がりながら、低い山脈に近づいていく。
やがて、右手に川が姿をあらわし、緩やかに近づいたあと、ピストが川に直行した。
昨日や今日の午前中の川にくらべれば浅くて、プレッシャーは無い。

奥に目をやると、川を渡ったピストはもう一度右に回り、しばらく直進したあと、山に登っている。これは、数分前に確認した土色の地形に該当する場所だった。
地形を俯瞰できてよかった。
確認をもって、先に進む。
川を渡ってきた道を見ると、三谷さんが川に向かって進んでくるのが見えた。

山を登ると路面は土に変わり、しばらくすると、牧場の建物がある広い広場に出る。
底は分岐にもなっており、ピストが複数交差するため、進行方向が分かりづらい。
減速して分岐を確認していると、前方から渡辺さんらしき人が戻ってきて、そのままもとの方向に戻っていった。
位置を見失ったのだろうか。場所はあっていると思うが。
そのとき、後ろからXRの排気音が聞こえ、三谷さんがパスして行った。

しばらくは一緒か。
とりあえず自分のペースで。
低い山脈の稜線を跨ぐように走るピストは、アップダウンを繰り返し、前方に延びる。
三谷さんを丘1つ分先に見ながら走る。
ただ、いやらしいことに、現時点の巡航モードでは、若干自分の方がペースが早そうで、どこかで並ぶかもしれない。
あんまり一緒に走りたくないんだよなあ。と、つぶやきながら、先に進み続ける。
やがてやはり三谷さんに追いつき、追ってくるなよ。と思いながら彼をパスする。

どうやら彼はマイペースで行くらしく、特に絡んでこない。

ある枯れ川を渡り場所でフロントが沈み、転倒しかける。
その横を通過する三谷さんのXR。
どうもいやな展開だ。

気分を変えるために、後ろにつき、抜かずに追ってみる。
低い山脈は終わり、平地に降りる。
赤茶けた砂にわずかな草が生える平野に入り、ピストは蛇行し始める。
砂に舵を取られたXRを、何とかトラクションを維持させながら砂地を進む。
前方の三谷さんは、妙に楽しそうだ。
彼の走りを眺めると、砂地に躊躇無く突っ込み、リアに加重を移すと同時に、アクセルを開ける。
フロントが浮いた三谷さんのXRは、ロケットよろしく、コーナーを跳ねる。
三谷さんの予想外のテクニックに驚く。体力に自信のある彼らしいライディングだ。
そういえば、砂が大好きですと「どM」なことを言ってたっけ。

その後も、玉砂利の路面に戻ったり、丘をなめたり、前後のポジションを入れ替えながらの走行は続く。
途中、右手に、淡い肌色の丘が現れる。
デューンだ。
SS3では、デューンに入らないので、安心して見物に徹する。
薄く霞がかかったような空間に浮かぶデューンは、妙に現実感が無い。
でも、その淡い色合いが、砂の深さと軽さを感じさせ、できればラリー中に入りたくないと思わせた。

三谷さん独特の、SS中の頻繁な休憩をしているらしく、一度視界から消えるのだが、しばらく走ると後方から現れてくる。
数日後、「プリウス」を駆る横田さんに、「遊んでいるのか?」とまで言われた、彼のマイペース走行は、併走するライダーにとっては、うっとうしいことこの上ないのではないか。
そんなことを思いながら、進み続けた。

88キロ地点、ピストはいったん枯れ川の脇を蛇行した後、再度丘陵に登る。
丘の上は、地平線が見えそうなくらい遠方まで平坦だった。
走行していたピストは、まっすぐに何本も平行して延びるピストに合流し飲み込まれる。
何本も?いや無数のピストだ。

地形は、広大な灰色の平野に変わり、前方に向かい何本ものピストがまっすぐに突きぬけている。路面も良く見える。
ふと注意をバックミラーに移すと、三谷さんが小さくなっていた。
どうやら休憩か。

とりあえず単独走行になるのを喜び、路面が良く見えているために安心して全開走行に入る。
XR独特の、高回転の最後の一伸びが現れる。ここで伸びきれば、本当の全開になり、日本でテストしたときは、130キロをマークしていた。
さすがに全開はエンジンに負担を掛けるので、速度を110キロで維持する。
まだ、路面は見えている。
SCOTTのダンパーのおかげかフロントに不安はなく、車体にかすかなヨレを感じるが、危険は感じない。
ノーマルのXR250に比べ、容量を上げたサスペンションは、小さなギャップを余裕で処理してくれる。

Btouetap3


コマ図は、このまま数キロ直進し、「ゲート」のような柱で右折を指示している。
灰色の平野で、突然表れるゲート。
まるでSFのような不思議な光景だが、最初は点で見えていた「ゲート」は、さすがに100キロオーバーで走行しているので、見る見る近づいてくる。
やがて、「ゲート」を真横に見る位置に到着、左に行くピストを探す・・・・・・・

しかし、そこにあったのは、左に向かって無数に延びる薄いピストの群れであり、どこを走ればよいのか、一瞬迷う。
コマ図にも、ナビが難しいことが描かれている。
さらに次の指示は、交差するピストを右折。交差するピストがはっきりしていることを期待して、とりあえず指示された距離を進む。
距離を進んだ場所、しばらく周辺を探すことになるが、何とか、遠くまで延びるはっきりとしたピストを見つける。

周りを見渡すと他にピストは無く、ピストはますますはっきりしてくる。
どうやら間違いは無いだろうし、このピストの先にCPがある。

再度XRを100キロに乗せると、ピストの果てに、砂煙が上がっていることに気付く。
さらに凝視すると、ライダーがスタンディングしながら走るバイクが見える。
色は・・・・・赤?

その瞬間浮かんだのは、三谷さんの名前。
いったいいつ、前に出たんだ?ショートカットできる場所があったのか?
2台の距離は、2分くらい離れていそうだ。
2分も俺は止まっていたか?
疑問は消えないが、しかし選んだピストが間違っていないという安心感もある。

ともかく、俺は俺だと進み続ける。
XRのスピードは110キロ。そのまま数分走り続けるが、距離は縮まらないどころか、徐々に開いていく。
おかしい、三谷さんのXRはそんなに出る仕様か?
ノーマルに近いというのは三味線か?

疑問は消えないまま、ともかくCPに向かいアクセルを開け続けた。
やがて、ピストの果てに「CP」が現れた。

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コメント

BTOUレポートの続きを楽しみにしておりました。
いやー、でもこの記事を読んでいると私ってかなりウザい奴ですね~。笑
ところで、
>予想外のテクニックに驚く。
この部分を読んでニンマリです。笑
とりあえず、褒められてるんですよね?
正直嬉しいです。

投稿: ラリーパパ | 2007年6月25日 (月) 14時38分

ラリーパパさん
もちろん、褒めていますよ。
あの勢いのよい走りを見てから、私もBTOUで砂に果敢に突っ込むようになり、走破性が上がりましたよ。

投稿: ノムラ | 2007年6月28日 (木) 05時00分

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