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2006年8月27日 (日)

BTOU2006レポート ETAP1(8月7日) その2

クラッチをミートしたXRは、軽やかに滑り出す。

路面は安定していて走りやすい。
オフィシャルの話の通り、4駆を越えた場所のピストに乗り、アクセルを開ける。
数コマ先に書かれた電柱の列が、数百メートル先に見える。
すぐに電柱は迫り、電柱に沿うように走るピストに乗る。
このとき、これだけ広いと電柱が良い目印になる。と思いながら走っていたが、ETAP2で電柱が本当に重要な目印になっていることを思い知らされることになる。

しばらく走ると、コマ図の記載に違和感をおぼえはじめる。
それは、道なりの解釈についてだった。
重要と思われる大きな分岐に差し掛かったとき、その分岐がコマ図として記載されていないことに気付く。道は放射状に分岐しており、道なりと判断できるピストとも複数ある。

まよったまま直進方向を選択、しかし、その後のコマは選んだルートには無い。すぐにさっきの分岐に帰り、距離をあわせて復帰。

コースに復帰すると同時に、上空にヘリが通過していった。
きっとカメラが構えているなと考えて、手を上げてみる。
RRMやBTOUのビデオで見る、上空からピストを走るバイクを追うシーンが、今撮影されているのか。
上空を行くヘリのローターの回転が、いやに遅く、スローモーションを見ているようだった。

ふと気がつくと、#36三谷さんが前に滑り出る。
いまいち調子が上がっていないので、とりあえず彼の後方を走り、ペースをつかもう。
シッティングのまま、減速少なくコーナーを処理する走り、しかも安定した彼のライディングに刺激を受けながら、徐々に走りのリズムを作っていく。
オフを始めたころからの三谷さんを知っているので、ここ2年くらいの急激なライディングの変化に感心していた。

素掘りの炭鉱地帯に入る、ピストが交差し、ナビが難しい。
ピストが複雑に交差する地帯では、ICOの10m単位の距離で判断する必要がある。
炭鉱地帯手前を左折する場所で、複数の選手が曲がらずに通過していく。その奥から引き返してくる選手もいる。
自分の判断を信じ左折。
やがて、次のコマ図の支持どおりの場所が現れ、判断が間違っていなかったことが分かり安堵する。

気がつくと、三谷さんは後方に去り(ICOにトラブルを抱えていたらしい)、一人旅になっていた。
しばらく進むと、ピスト左手にガントルガ選手が停止しているのが見える。KTMのシートは外され、ガントルガ選手が頭を下げて何かを調べている。トラブルだろうか。
結局、ガントルガ選手は電装トラブルでリタイアしたことが、この日のゴール後に判明した。

その後しばらくは、単独走行が続く。
見渡す限り前方にも後方にも誰もいない。
まるで、前後20~30分くらいは誰もいない感じだった。
だが、これは錯覚だ。
有視界で見えている距離は5キロくらいで、たとえ視界に誰もいなくても、ハイアベレージのラリーでは、数分後に後続が現れても不思議ではないのだ。
遠くに見える丘の頂上に数分で到着する。
そんな距離感を持った世界が、今回のラリーだ。

100キロ地点付近で、#27清水さん(XR600)に追いつく。
彼のライディングは、非常にスムーズで、競技というより旅を連想させる。
ただ、アベレージは高めで、効率よく距離を稼いでいる感じだ。
ラリー慣れしていると思われる清水さんに、とりあえず引いてもらって距離を稼ごう。
XRはパワー感が無く、一度落とした速度を、なかなか取り戻せない状態だったが、清水さんのような滑らかな走りを心がけることで、スピードを落とさずにすむようになった。

やがて、村が出現する。
ブリーフィングでナビが難しいとアナウンスされた村だ。
村に近づくと、ピストが複雑に交差している。
コマ図に記載された電柱などの目標物を捕らえながら、距離計の進みを遅くするために、そろそろと進む。
いくつかのコマ図に従い、村の中央の広場のようなに出た。
しかしその場所は、いろいろなピストが放射状に交差している場所で、コマ図の通りに交差するピストは見つけられない。
絵を参考に・・・・・ CAPを参考に・・・・
#27清水さんが動き、村の出口に向かって走り始める。
たしかに、その方向が合ってそうだ。
しかし、確信がもてない。判断があいまいなままついていった場合、その後のコマ図を自分で判断できない可能性がある。それは危険だ。
仕方なく、村の入り口に戻り、再度ルートをたどる。
#36三谷さんを含め数台が村内を行き来している。
再度村の中央部に来たとき、絵に描かれた風景と自分の視界がリアルに重なった。
やはり、こちらか。
#27清水さんの後を追うように、村を離れる。

村を離れてしばらく行くと、広いピストにつながった。
路面は硬く、大きな段差も無いのでスピードが乗りそうだ。
アクセルを全開にし速度を上げる。
安定していると思われた路面は、洗濯板のように細かい凹凸が在り、パワーがうまく伝えられない。まるでサスペンションが壊れたようだ。
加重の位置を探り、一番車体が安定するフォームを探り、アクセルを開ける。
90キロをさしたメーターはそれ以上高い数値にあがらない。
その横を、#104のプロシードが追い抜いていく。
煙幕のように広がる砂塵が視界を奪う。
若干の距離をとり、追走する。
追走の緊張感が、心地よかった。

200キロほど走っただろうか。
#104とは、隣り合うピストを併走していた。
コマ図に分岐の指示は無い。
ふと、#104が徐々に左奥に進路を変え始めた。ピストが離れ始めている。
コマ図を再度チェックするが、進路変更の指示は無い。
また、道なりの解釈の違いか?
再び心に湧く不安。
しかし、次の数キロ先のコマ図で、どちらが正しいか分かる。ならばこのまま行ってみよう。
そう判断して進んだが、間違っているのは自分だった。

先ほど#104と分かれた場所まで戻る中、コマ図の解釈に疑問が増すと同時に、コマ図に対する信頼が揺らいでいき、不安が膨らんでいくのを感じはじめていた。
この不安が、その後何度か大きなミスを生んでいくのだった。

#104と分かれた地点に到着、#104のピストにのる。
そのピストは、徐々に左に曲がり、やがて自分の走ったピストと離れていくものだった。
何を判断基準にここを選ぶのか。GPSポイントの方位が左側を指すからか。
釈然としない思いのまま進む先には、砂の深いピストが現れ、マシンが大きく振られる。
とにかく進むしかない。
なれないサンド走行を何とかこなしつつ、距離を稼せぐ。
ステアリングダンパーのおかげで、砂地でもフロントが急に切れ込むことは無い。
ともかく、アクセルを開けてフロント加重を抜いて走る。
ただ、トップのパワーが無い今日のXRでは、走りにメリハリが付けづらく、パワーをかけれずに、頻繁にフロントを砂に沈ませてしまう状況に苦しめられた。

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